ALDL (Assembly Line Data Link) コネクターは、ダッシュの下側 (ステアリングコラムの下側) にあり、
ここから "Check Engine" が点いた際の原因となったコードの情報を得る事ができます。
それらのコードは、各センサーが下表にある障害を発見した際に、オーナーへとその詳細を伝えるものです。

それらのコードを知る為には、DatamasterやDiacomといったような、
専用のスキャンツールを接続し調査するのが一般的ですが、
その他に、クリップを使ってALDLからコードを得る事もできます。


では、各種コードの詳細に移る前に、ALDLの各ポートについてと、ALDLからのコードを得る方法を記しておきます。




A - グラウンド
B - ダイアグノスティック ターミナル
F - トルクコンバーター クラッチ
G - 燃料ポンプ
H - ブレーキセンス・スピード インプット
M - シリアルデータ(使用不可)


ALDLからのコードを得る方法としては先ず、エンジンを切りイグニッションもOFF、そしてスキャンツールをALDLに接続。

クリップを使用し、ENGINE CODEを取得する際には、ALDLのポートの "AとB" をジャンパーさせる。
そして イグニッションのみ (エンジンはOFF) をONにすると、"Check Engine" が点滅を始めます。
この点滅の仕方によって、ECM (コンピューター) 内に保持されているコードを知ることができます。


下記が、その点滅からのコード取得方法です。


1. 先ず、"Check Engine" が点滅してCode12を示す。 (1回点灯し、少し間隔が空いて2回点滅する)
このように計3回、"Check Engine" が点滅し、ALDLの診断開始を知らせる。
2. Code12が表示された後、もしエンジン関連にコードが保持されている場合 "Check Engine" が点滅し、3回 そのコードを表示してくれる。
3. そして全てのコードを表示した後には、Code12が再度3回表示され、それを確認した後にイグニッションをOFFにし、クリップを外す。
4. 最後に、コードをクリアーにするためにバッテリーのマイナスケーブルを数秒 (もしくは数分) ほど外し、再度繋ぎ直す。



ENGINE CODES

トラブルコード番号 機関もしくはセンサー名 問題原因
CODE 12 診断モード、もしくは
ディストリビューターからのパルスが
ECMへ届いてない状態
左記の通り。しかし走行中にこのコードが出る際には、
ディストリビューターからのパルスがECMへ届いてない状態を示す。
CODE 13 O2センサー TPS (スロットル ポジション センサー) が固着、もしくは誤調整されてないかを確認。
その他O2センサーまでの配線を確認し、異常が無い様であればO2センサーを交換。
CODE 14 クーラントセンサー (高温) オーバーヒートになる原因を調査し修理が必要。
もしそのような事象がない場合には、クーラントセンサーまでの配線を確認し、
異常が無い様であればクーラントセンサーを交換。
CODE 15 クーラントセンサー (低温) 同上。
CODE 21 TPS (高電圧) TPS (スロットル ポジション センサー) のプランジャーが固着、もしくは誤調整されてないかを確認。
その他ECM~TPS間の配線を確認し、異常が無い様であればTPSを交換。
CODE 22 TPS (低電圧) 同上。
CODE 23 MATセンサー (低温) このコードはMATセンサー (Manifold Air Temperature:マニホールド内の温度センサー) の
コネクターおよびその配線が、3秒以上オープンとなった際に表示。
CODE 24 VSS この障害は、走行中のみに発生するので、もし走行中以外にこのコードが出たら無視。
その他、障害時にはECMで (Vehicle Speed Sensor:車速センサー) からの配線接続を確認し、
TPSのセッティングを確認。
CODE 25 ATIセンサー (高温) 高温表示。
センサーおよびシグナルが出た際には、3秒ほどショートさせる。
CODE 32 Wastegate Overboost ---
CODE 32 EGR 始動時に、バキュームスイッチがグラウンドに接地されてるか、
ECMがEGR (EXHAUST GAS RECIRCULATION ) にコマンドを送信する際に、
サーキットがクローズ状態になってない。
もしくはバルブを交換。  * Ultimateチップを装着している為にEGRを外している場合にも発生する。
CODE 33 MAPセンサー MAPセンサー (Manifold Air Pressure:マニホールド内の気圧センサー) から
延びているホースを確認。
ECMでの配線を確認し、異常が無い様であればMAPセンサーを交換。
CODE 34 バキュームセンサーもしくはMAPセンサー MAPセンサーからの電圧が低すぎ。
その際に、ECMはMAPセンサーからの信号を補正し、TPSを制御して燃料を調節する。I
MAPセンサーを交換。
CODE 35 IACバルブ スロットルスピードが正確なアイドルスピードより50rpm以上、もしくはそれ以下の状態が
30秒続いた際に発生。 IAC (Idle Air Control) を交換。
CODE 42 EST EST (Electronic Spark Timing) 回路がショート、もしくはオープン状態。
HEIモジュール異常が影響している場合あり。
CODE 43 ESC ESC (Electronic Spark Control) からの信号到達の遅延、
もしくは
システムの機能チェック時に問題を発見した際に発生。
CODE 44 O2  (リーンバーン:薄い空気混合率) 通常、8番と5番に接続されているECMの配線を確認。
スロットルの台座のガスケット、バキュームホース、インマニのガスケットからの吸気漏れを確認
それでも異常が無い様であればO2センサーを交換。
CODE 45 O2  (リッチバーン:濃い空気混合率) エバポレート・チャコールキャ二スターを確認。
それでも異常が無い様であればO2センサーを交換。
CODE 51 PROM もしくは MEM-CAL PROM もしくは MEM-CALがECMに正常に差さっているか確認。
もし、正常に差さっているようならPROM もしくは MEM-CALを交換。.
CODE 52 CALPAK CAL-PAKがきちんと取り付けられているか確認。
もし、取り付けに問題がないようならCAL-PAKを交換。
CODE 53 システムのオーバーボルテージ 基本的なオルタネーターの問題。
発電系統を確認。
CODE 54 燃料ポンプ 燃料ポンプの電圧が2ボルト以下。
CODE 55 ECM ECMのグラウンド線が正常に接地されているかを確認。
もし正常なようであれば、ECMを交換。

 

以下に、"Anti-Lock Blake" が点いた際に、そのコードを得る方法およびそのコード内容を記します。
ALDLから、この"Anti-Lock Brake" の4WAL (4 wheel anti-lock system) の情報も得る事ができますが、一点注意が必要なのは
4WALコード取得の際には、ALDLでのジャンパー接続を "AとH" に変える。

そして、ECUからブレーキコードをキャンセルする為には、AとHを2秒間ジャンパーさせ1秒間外し、また2秒間元に戻します。
そうすれば、"Anti-Lock Brake" ライトが点灯した後、消灯します。

 

4WAL DIAGNOSTIC CODES

トラブルコード番号 機関もしくはセンサー名 問題原因
CODE 21 右 前輪ホイール回路 ホイールセンサー不良、もしくはオープン回路状態。
CODE 22 右 前輪ホイール回路 信号なし。
ホイールを外し、センサーへのダメージ及びルーズコネクトになってないか確認。
CODE 23 右 前輪ホイール回路 断続的な信号をセンサーが発信。 ルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 25 左 前輪ホイール回路 信号なし。
ホイールを外し、センサーへのダメージ及びルーズコネクトになってないか確認。
CODE 26 左 前輪ホイール回路 断続的な信号をセンサーが発信。 ルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 27 左 前輪スピードセンサー回路 センサー不良、もしくはルーズコネクト。
CODE 28 スピードセンサー信号 低速での不適切なブレーキ作動を行い、ペダルプレッシャーがスピードセンサー回路もしくは
スピードメーターに異常を発見。
CODE 29 EHCU回路 全4センサーからの信号が未受信。EHCUのルーズコネクト。
CODE 31 右 後輪スピードセンサー回路 断続的な信号をセンサーが発信。 ルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 32 右 後輪ホイール回路 信号なし。
ホイールを外し、センサーへのダメージ及びルーズコネクトになってないか確認。
CODE 33 右 後輪ホイール回路 I断続的な信号をセンサーが発信。 ルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 35 左 後輪ホイール回路 I断続的な信号をセンサーが発信。 ルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 36 左 後輪スピードセンサー回路 信号なし。
ホイールを外し、センサーへのダメージ及びルーズコネクトになってないか確認。
CODE 37 左 後輪スピードセンサー回路 低速での、アンチロックを発生させるようなブレーキ作動を行い、ペダルプレッシャーが
スピードセンサー回路もしくはそのコネクターに異常を発見。
CODE 38 EHCU バルブ回路 パルスペダルがホイールセンサー異常、もしくはEHCUバルブの異常を発見。
CODE 41 ~ 66 4WALコントロールユニット、
もしくはモーター回路
モーター回路のグラウンド線が正常に接地されているか確認。その後コードをクリアーし運転し、
以後、このコードが再発するようなら、EHCUバルブ不良の可能性あり。
CODE 67 モーター回路 モーターがルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 68 モーター回路 モーターロック、もしくはオープン回路状態。
モーターがルーズコネクトになってないかを確認。
CODE 71 ~ 74 4WALコントロール回路 コードをクリアーし運転しこのコードが再発するようなら、EHCUバルブ不良の可能性あり。
CODE 81 ブレーキスイッチ回路 ブレーキスイッチ調整及びコネクターを確認。
CODE 86 アンチロック警告回路 ライト及び配線がショートされてないか確認。
CODE 88 ブレーキ警告回路 ライト及び配線がショートされてないか確認。














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