翌日、作業を見に行くと 地元高松に住む1992 TyphoonオーナーBOKUさんがショップに来てました。




BOKUさんのTyphoonも、購入時以降 大きなトラブルも無く順調だそうで。
お盆に集まった以来、久し振りにBOKUさんと会って現状やTyphoonに関してなど、色々と話ができました。








そして下のモノが、今回交換する"ZQ8 Steering Gear Box"です。




このギアボックスは、元々3rd頃からのF-body等に装着されてたクイックレシオのギアボックスと同等のギアレシオで、
1996年以降のS10トラック用 (2WD) のオプションとしてZQ8サスペンションパッケージと呼ばれる、
主に足回り系のパーツがアップグレードされたバージョンがあり、その中に含まれているされているパーツの一つで、
それがSyTyにボルトオンで装着 (4WD用のピットマンアームに要交換) できると聞き今回購入しました。
(S10トラックの各バージョン・パッケージの詳細についてはこちら)


ノーマルのSyTy & SonomaGTのギアレシオ等の詳細は以下の表を参照。
(www.syty.orgより抜粋)

.......... TYPHOON SYCLONE SONOMA GT
Turbocharged/ intercooled 4.3L V6 automatic, w/OD Standard Standard NA
4.3L enhanced V6, automatic, w/OD NA NA Standard
Front suspension Independent, torsion bars Independent, coil springs
Max. Axel capacity, lbs. 2400 2500
Spring capacity, lbs. 2400 2500
Stabilizer bar diameter, in. 1.26 0.98
Rear suspension Semi-elliptic, 2-stage multi-leaf springs
Max. axel capacity, lbs. 2300 2000 2900
Spring capacity, lbs. 2400 1626 2300
Brakes Vented disc/rear drum, w/4-wheel anti-lock system Vented disc/rear drum, w/rear wheel anti-lock system
Steering (ratio) Fixed power,
17.5:1
Variable power,
16/13:1
Variable power,
15/13:1
Tires (F/R capacity) P245/50VR 16 BW (1576 lbs.) 4 tubeless, all-season SBR, P215/65R 15 WL (1372 lbs.)
Fuel tank capacity, gals. 20
Freedom battery 12-volt, negative ground, 630 cold cranking amps
Altenator amps 100

上記の表の通り、ノーマルTyphoonのギアレシオは17.5:1に対して、ZQ8パッケージのギアレシオは12.7:1

このステアリングギア比の低比化のねらいは、転舵速度を押さえる為と、最小回転半径を小さくする為。
これでステアリング自体の小径化をせずに、わずかなステアリングの動きをクルマの動きとして反映できることになる。


その他、各種ギアボックスの詳細は以下の表を参照。

コード名 ギア比 切れ角度 体感 フルロック 搭載車
YA 14:1 39° 重い 2.5回転 1984年以降のG-body
HX 14:1 32° 重い 2.5回転 1985以降の16インチホイール装着F-body
FP 14:1 39° やや軽い 2.5回転 Buick Grand National
BL 17.5 : 1 36° 軽い 4.5回転 4WDのSトラック及びTyphoon
XF 13-15.5:1 42° やや軽い 4回転 2WDのSトラック
WS 14:1 35 ° 重い 2.5回転 1982以降の15インチホイール装着F-body

表中にあるギアボックスは全てボルトオンでSyTyに装着可能だが、
切れ角度が36度を超えるものについてはインナーフェンダーに干渉するので注意が必要との事。

コード表記は、各ギアボックスの先端 (通常グリスに塗れてる部分) に記載があるので、
もし、ヤフオク等でカマロやS10 Blazer & Jimmy 等の部品取り車から購入する際には、
その車の年式とコードを上の表で確認して購入すれば、装着可能です。


尚、このギアボックスを交換した本国のメンバーは殆ど、エンジンのリビルト時に交換を実施してて、
エンジンを下ろさずに交換するのは難しいと言われてますが、
何とかエンジンを下ろさずに交換する手順を見つけ和訳したので下記に記しておきます。



ステアリングギアボックス交換手順 (エンジン積み下ろしなし)
1. ステアリングを真っ直ぐに戻し、フロントをジャッキアップ。
2. エアクリーナーボックスを取り外す。
3. ステアリングギアボックスまでのクリアランスを確保する為に、エンジンオイルラインを外す。
4. ギアボックスから延びているチューブを取り外す。
その際、もしハイプレッシャー側のホースが取り外せなくてもステップ11で取り外せるのでそのままでOK。

そして取り外したホースエンドにテープを巻いてオイルの飛散を防ぐ。

5. ステアリングシールドをファイアーウォール側にたくりあげ、クランプを緩める。
6. クーラントを抜き、ロワー・インタークーラーを外す。
(自分の場合はロワー・インタークーラーを外さずに作業続行)
7. ピットマンアームとセンターリンクを繋ぐピンを外し、キャッスルナットを緩める。
8. フロントスウェイバーからギアボックスを留めているナットをハンマーや
先端がフォーク状になっている "ピックル・フォーク" 等を使って、叩きながら緩める。
9. ギアボックスをフレームに固定している3本の長いボルトを抜く。
(もし前ステップで "ピックル・フォーク" を使えれてたら直ぐにギアボックスを取り外せれてるハズ)
10. 7ステップ目に緩めてたキャッスルナットを抜く。
11. ギアボックスを取り出す。
(この際、ハイプレッシャーホースを前4ステップ目で取り外せてなければ取り外す


以下は、元のピットマンアームを付け替える際の手順
12. 大きな万力を使い、ギアボックス端にあるピットマンアームを挟み込む。
そして大きなレンチを使い、アームのナットを緩める。
13. 万力を緩め、挟み込んでる場所をセンターリンク端に移動し、再度挟み込む。
そしてアームプーラーをジョイント部に移し、アームを取り外す。
14. 取り外したアームを、新しいギアボックスに取り付ける。
(締め付け過ぎ無い様に十分注意する)


以下からは、新しいステアリングボックスの取り付け手順
12. 新しいギアボックスを所定の位置に置く。
この状態で、シャフトはきちんとシールドと一緒にギアボックスに取り付けれそうか、
アームのボールジョイントはセンターリンクにある穴にきちんとはめ込めれそうかを確認する。
(ここでは2人以上で作業を推薦します。一人は取り付けを担当し、もう一人はシャフトとセンターリンクを
適当な位置で持っておいたり、アームのボールジョイントを穴の位置で持っておいたり・・・)

13. ギアボックスとシャフトを取り付けた後、キャッスルナットをアームジョイントに取り付け、
ギアボックスもフレームレールに取り付ける。
14. ピットマンアームのナットをトルクを掛け締め付け(この際、新しい割りピンを使用)、
マウントボルトもきっちりトルクを掛け締め付ける。
15. ギアボックスにホース類を取り付ける。(その際、必ず周りの汚れを確認する)
16. ギアオイルを継ぎ足す。そしてエンジンをかけステアリングを切り替えをし、足らないようであれば
オイルを継ぎ足す。その後漏れを確認。これを、ステアリングを切ってもノイズが出なくなるまで繰り返す。
17. エアクリーナーボックス類を取り付ける。




ZQ8に交換後のドライブ。 かなりクイックな挙動に。

何より、車庫入れ時のハンドルの切り返し数が減り、車庫入れに要する時間が
かなり短縮できたのが、今回の一番体感できたポイントです。





今回交換したギアボックスのパーツナンバーは以下の通り。
GM # 15059802

SyTyに合うF-body用のギアボックスのパーツナンバーは以下の通り。
GM # 7839897
















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