| 3Barとは? そして2Barと比べての優位性 |
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この問いに答える前に、まずECM (エンジンコントロールモジュール) について説明しておきます。
最近の高年式のGM車は、MAF (Mass Air Flow) システムとSpeed Densityシステムの2通りの方法で必要燃料値を算出しています。
MAFシステムはMAFセンサーを使い、エンジンへ流入する空気量を測定しています。
そしてその他のデータ (エンジンスピード・スロットルポジション等) を加え、正確な必要燃料値を算出します。
Speed DensityシステムはMAPセンサーを使い、マニホールド圧を測定します。
そしてその値は (エンジンスピードやその他関連するデータに伴って) 変化し、同様に必要燃料値も変化します。
NA車は 、バキュームしか行わないので1Bar (バール) のみを読み取れるMAPセンサーで充分です。
1Barマップセンサーは0psi (0kg/cm2) ~ 14.7psi (1.03kg/cm2) の常負圧まで測定が可能。
加給器 (ターボ / スーパーチャージャー)搭載車は、バキュームに加え加給されるので、2Bar以上のMAPセンサーが必要です。
2Barマップセンサーは14.7psi (1.03kg/cm2) ~ 14.7psi (1.03kg/cm2) までの正負圧を測定が可能。
3Barマップセンサーは14.7psi (1.03kg/cm2) ~ 29.4psi (2.06kg/cm2) までの正負圧が測定可能。
3Barマップセンサーは、2Barマップセンサーの2倍の正圧 (ブースト圧) を測定することができます。
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| それぞれの長所、短所について |
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MAF (Mass Air Flow) システムは、他のモディファイ (カムやヘッド等) を実施しパフォーマンスを上げる際、
そのモディファイに因って増大した空気流入量を算出し、それに合わせた必要燃料値を測定し直す為、重要な役割を果たします。
しかし、MAFシステムは一定レベル以上の値を計測させてしまうと顕著に劣化するという特徴と、測定限界点というものがあります。
Speed Densityシステムは、MAFシステムほど測定において柔軟性はなく、測定値は通常
標準値で最初からコンピュータに設定されています。
なので、エンジンに大幅なモディファイが加えられたのにも関わらずその設定値のままだと、標準のマニホールド圧をCPUに送信し、
本来なら標準以上の燃料が必要な場合にも、標準の燃料量のみを送り込んでしまうので、そういう意味ではMAFシステムの方が優位といえます。
しかしSpeed DensityシステムもMAFシステムの様に、最初から制限を掛けられたセンサーを使って空気量を計測しているのではないのと、
先に触れた様に、MAFシステムは一定時期やレベルを過ぎると顕著に劣化するという特徴から考えると、
ハイパフォーマンス車においてはSpeed Densityシステムの方が優位といえます。
(主にこの様なの理由から、社外のECMシステムにはSpeed Densityシステムが採用されてます)
しかし、SyTyにおいては、これらの恩恵は受けられません・・・ (次項参照)
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| ではSyTyはどうなってるのか? |
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SyTyはSpeed Densityシステムを採用してます。
しかし2Bar MAPセンサーが取り付けられている為、上にも書いた通り ECMは正負14.7psi
(1.03kg/cm2) までしか測定できません。
もし、ブースト圧がその値以上掛かってしまうと、ECMは実際の値が分からずセンサーは劣化します。
その結果、高ブースト時においても必要な燃料を送らず (送る事ができず) 、それ故 点火タイミングも変更されないので、
ブーストコントロールも効果的に作動できず (ECMによるブーストコントロールも同様)、
エンジンが危険な状況になりかねません。
要は、純正のままの2BarのMAPセンサーでは、ブースト圧が14.7psi (1.03kg/cm2) 以上掛かった場合でも、
その値以上のブースト圧は全て14.7psi (1.03kg/cm2) と認識してしまい、ECMも
その認識 / 制御しかできないのです。
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| ではどうすればいいのか? |
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3Bar MAPセンサーに交換し、チップも そのMAPセンサーに対応している3Barチップにアップグレードすれば、上記の様な事態を気にする必要が無くなります。
そして以下が、3Barチップに交換した際の 主な動作概要です。
| 燃料: |
3Barチップでは、14.7psi (1.03kg/cm2) 以上のブースト値でも、適切量の燃料を供給できるようになります。
しかしノーマルのセットアップでは、ノーマルインジェクターの噴射量に合わせてリミッターを掛けられてあります。
(100%の負荷サイクル) そして3Barチップでは、ノーマルより燃料を薄く設定しています
(リーンバーン設定=高出力)
そして、燃圧を高めに設定することで、高ブースト時に少し多目の燃料を供給できるようになってます。 |
| タイミング: |
3Barチップによって、高ブースト時にタイミングを変更します (安全面とパフォーマンスの両立)
STG 3Barチップのディスプレーには、各パフォーマンス設定に関連して3段階16種類のタイミングレベルが表示されます。
それら3段階のタイミングは、T1、T2、T3 (T3が最も過激なタイミング設定でT1がノーマルの様なマイルドなタイミング設定) と
名付けられていて、それぞれのタイミングは、ブーストレベルより遥かに下方に設定されており、
予想外のブーストのブレや突起が起こった際にも安全な設定になってます (勿論、すぐにタイミングも修正されます) |
| ブーストコントロール: |
3Barチップは、30psi (2.1kg/cm2) 以上のブースト圧もコントロールできる能力を持ってますが、
ノーマルのウェイストゲートは許容量がとても低いので、そのブーストコントロールの能力を体験する事はできないでしょう。
もしノーマルのウェイストゲートにポート加工されていたり、社外品に交換されていたりしたら、
このチップでのブーストコントロールは特筆に価するものと実感できることでしょう。 |
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| STG 3Barチップの特別な機能 |
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・ブーストを制限し、ロケットスタートを無効にできる。
・エンジンクーラントが60F(15℃)に達すると、インタークーラーポンプを作動させる。
(これにより、ON / OFF用のインタークーラーポンプまでの配線を引く必要性と不便を無くした)
・5400RPMに回転数制限を設定
・オーバーブースト時の燃料カット設定を2~3psi (0.1~0.2kg/cm2) 程、多めにオーバーブースト設定。(安全面の為)
・T3モード(最も過激なタイミング設定)では、EGRを無効に。
・最大ノッキング値の遅角の延長(純正は遅角を12.66゚ までに制限してあるが、STG
3Barチップでは18゚ まで遅らせた)
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| STG 3Barチップの特別なパフォーマンス機能 |
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・マイルド ~ アグレッシブまでの、3レベルのタイミングカーブ設定。
・ノーマル ~ 24psi (1.6kg/cm2) までのブーストレベル設定。
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| STG 3Barチップの特別な特徴 |
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・プッシュボタンで変更可能なタイミング設定。
・オーナーでなければ解除不可能なセキュリティ設定。
特別なセキュリティー機能の "エンジン始動不可" モードにしておけばセキュリティー面でも安全。
・バレットモード設定では、フルスロットル時のパワー制限に加え、回転数も4000RPMに制限可能。
・Aピラーのゲージポッドに収まるディスプレー部 (バージョンv8以降)
・ディスプレー部までの十分なケーブル約1.5m。
| 注記: |
上記の通り、通常Speed Densityシステムを採用している車には、エンジンにモディファイを実施した際には、
それが小さなモディファイでも、その都度チップの再プログラムが必要。
尚、STG 3Barチップは、基本的な改造 (インタークーラーやターボのアップグレード)
に関しては、問題なく対応済み。
しかし、ハイリフトのカムやヘッドのポート処理、通常よりより大きなターボへと換装されてる車では、うまく作動しない場合有り。
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